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こころの法話集032

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お話032

今を本当に生きる

小浜市遠敷・西光寺住職 吉田俊宣

私の心ってなに?

あなたは自分の心を考えたことがありますか?疑ったことがありますか?私たちは自分の心を基準に考え、話し、行動して生きていますが、一体、私の心のものさしの目盛りは正確なのでしょうか…?
私事で恐縮ですが、昨年の暮れに長男が誕生しました。三人目ですが、上二人が娘ですので、やはり喜びはまた違うものがあります。この長男誕生までの心の動きを振り返って見ますと、男の子が欲しいなという気持ちと、四十歳にしてという気おくれが最初でした。そして、次の段階では何が何でも男の子をという気持ちです。
しかし、その裏では、男だったら、女だったらと悩み、そのコンピューターがいろいろの計算をしております。月がたって出産が近づくにつれ、男でも女でもどちらでもいいわいと開き直り、いよいよ出産間近になると、どちらでも五体満足にさえ生まれてくれたらという気持ちです。

お話032

さすがに口ではそうもエゴをむき出しにはしませんが、全く情けないもんだと思わずにはおれません。私の心のものさしは全くご都合主義であり、自己中心的であり、差別に満ち満ちた目盛りでしかありませんでした。
目盛りの狂った、利己に折れ曲がったものさしを振りかざして、これだけは、これだけはと頼りにならない移ろいゆくものばかりにしがみつき、おれがおれがと、小さなカラの中で一人で力んで、泣いたり怒ったりしながら、老い、病み、死んでいくこの私をすでに見抜いて立てられたのが阿弥陀如来の本願であります。
「あなたの人生は、あなた自身の足で立ちなさい。でも移り消えてゆくものの上ではなく、どんなことがあっても変わることがない本願の上にしっかりと立って、二度とない人生を精いっぱい生きて下さい」その真実の声をナモアミダブツといい、このみ教えを他人本願というのであります。
今をほんとうに生きる
それがナモアミダブツの
み教えである。

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