お盆提灯の組み立て方について
お盆提灯の組み立て方について
行灯は、お客様に長年御使用いただけます様に、最初は多少かためのほぞ調整がしてありますので、以下の説明の様に組み立てていただきます様お願いいたします。
1.ロクロの下に布等を敷き(畳などにキズを付けない為)、下足を1本ずつ穴に差し込みます。この時下足は、垂直にロクロヘ差し込んで下さい。 | |
2.下足を2本差し込んだところで三角を下足に差し込み3本目の下足をロクロに差し込みながら同時に三角を下足の穴に差し込みます。 | |
3.2本の上足のひも掛け金具が両外になる様に差し込みます。上足を差し込む前に火袋をロクロにはめて下さい。 | |
4.ソケットコードをロクロの中心の穴に通し下からネジをしめ、電球を付けます。回転の場合は、電球に針を付け回転筒を被せます。上足に回転筒がくっついていますと回転しませんので針が垂直になるようにして回転筒を乗せて下さい。 | |
5.火袋を上足の上からロクロにはめロクロに付いている輪止めの金具で固定します。 | |
6.雲手を上足の両横の穴に1ヶずつゆっくりと差し込みます。 | |
7.コードのネジの部分の房フックに房を引っかけます。最後に火袋のひもを持って上に引き上げ、ひもを掛けて出来上がります。 |
=盆提灯の保管上の注意=
収納時には、必ず防虫御香及び樟脳を入れ、湿気の少ない場所に箱を寝かせて保管して下さい。立てておかれると火袋が変形する場合があります。尚、樟脳を使用される場合は火袋、塗装面、プラス
チック、ビニールに直接触れないようにして下さい。はがれたり、プラスチック・ビニールが溶けたりする場合があります。
回転型行灯の組み立て方
廻転筒は電球の熱による上昇気流で自然に廻る仕組みになっています。その力は弱いものですから、廻転筒が電球や柱の部分に少しでも触れていたり、傾いていると、廻らなくなる場合があります。
●廻転筒が廻らない場合には
1.下の3つの写真のうち右2つの状態では廻転しません。ホルダーの位置を調節して左の写真の状態になるようにして下さい。
2.静電気が生じて廻らないことがあります。水に廻転筒を浸すか、霧吹きなどで筒の内側と外側を湿らせてみて下さい。
※市販の静電気防止スプレー(エレガードなど)を使用する場合は、廻転筒と火袋内に噴射して下さい。又は液体の台所洗剤(界面活性剤入)を代用できます。その場合は廻転筒に塗って下さい。
3.提灯を置かれる部屋の条件(温度や気流等)によって、上昇気流がわずかしか起こらない場合があります。そのため、廻りにくい場合もありますので、あらかじめ御了承下さい。
●廻転をよくするためには
1.ホルダーの先をやすりなどで軽くこすって下さい。
2.風車についているガラスのキャップの内側に油をつけて、す
べりを良くして下さい。
●ホルダーの取り扱いについて
1.ホルダーを電球にはめるときは、横から持ってはめて下さい。電球にはめたときに、そこから針が出てきて危険ですので、顔を近づけないで下さい。
2.ホルダーは先端が尖っており危険ですから、取り扱う時にはご注意下さい。
3.ホルダーを電球にはめる場合ホルダーの2つの輪を電球の大きさの3分の2くらいまで広げてから電球にはめて下さい。広げないではめると、電球に無理な力が加わるため、割れたり、ホルダーが飛び跳ねる危険があります。
4.ホルダーは非常に高温になりますので、電灯を消して十分冷えてから取り外して下さい。