お位牌について
お位牌について
忌明け法要の日までに本位牌(法名軸)を用意しておきましょう。
葬儀で使っていた白木の位牌は、忌明けの法要で本位牌と取り替えます。真宗では法名軸を用います。
お位牌とは

お位牌とは、亡くなった人の戒名や死亡年月日を記した故人の象徴といえます。
お位牌は古くは中国で用いられ、今日に伝えられてきました。祖先を祀るため、金属の板に戒位を綴って祭壇に安置していました。
儒教ではそれを位板と呼んでいたようです。これには亡くなった人の官位や姓名を記していました。こののち、宋の時代になって仏教でも用いられるようになったとされています。
今日では、故人の霊を供養し、弔うために、表面に戒名、裏面に俗名、没日、享年などを記してお祀りされています。
なお、お位牌の戒名は宗派ごとに異なります。
お位牌の種類
本位牌には黒塗り・金箔押し・黒壇・紫壇材などの種類があります。また、ご先祖が多くなった場合には、回り出しお位牌といって、薄い札板を数枚差し込むことのできるお位牌もあります。
法名軸・過去帳
真宗各派では、お位牌は用いず、法名軸(お寺さまよりいただいた法名を前もって表装した掛軸)を、お仏壇内の側面にかけてお祀りします。過去帳は、累代のご先祖の法名を記入して、命日ごとに開帳しそれぞれのご先祖を供養するためのものです。
お位牌はご先祖のものに倣います
新しくお位牌をつくるときは、仏壇の様式や大きさに合わせます。ご先祖のお位牌があるときは、大きさ、形を参考にしましょう。
忌明げ法要(満中陰法要)には白木位牌から本位脾に変えます
まず、僧侶に白木のお位牌から精を抜いてもらいます(撥遺法といいます)。
次に本位牌に精を入れます(点眼法といいます)。
この点眼法要により、故人の霊が本位牌に宿るといわれています。
お位牌は分家にも置く場合があります
本家のほか、分家にもお位牌を置き、それぞれの家庭で供養することもあります。
本位牌の準備はお早めに
文字の書き込みには一週間程度の余裕が必要です
位牌選びのチェックポイント

- 初めて位牌をお選びになる場合は仏壇の大きさとのバランスを考慮します。
- ご先祖のお位牌がある場合は、その大きさや形を参考にします。
- 戒名(法名)、死亡の日付、俗名、享年(死亡年令)を白木位牌から書き写しご持参ください。
- 連記式のお位牌で、その位牌に新たな戒名を書き込む時は、菩提寺にて「お精抜き」をしていただき、ご持参ください。
- 位牌についての詳しい説明はこちらへ