お盆・お彼岸に関するQ&A
お盆・お彼岸に関するQ&A
Q.引っ越しをしたのですが、以前住んでいたところと現在の所では、お盆のしきたりが異なるのですが、どのようにしたらよいでしょうか?
A.お盆のしきたりといつても、宗派とか地方によってはっきり定められている物ではありませんので、従来どおり行うもよし、また、引っ越し先のご近所の方に、その土地でのお盆供養の仕方などをお聞きして、そのようになさるのも結構です。
要は形式ではなく、心のこもったお盆の先祖供養をしていただくよう、おすすめします。
Q.お盆に「盆踊り」を踊ゆるのはなぜ?
A.昔から七月十五日の夜には、この世に帰ってきた先祖の霊を迎え、慰め、感謝の気持ちを表すために、歌い踊ったといわれています。
一説には、目連が餓鬼道に墜ちた母親を救ったとき、仏弟子たちが喜んで踊ったのが始まりといわれています。
Q.お盆の先祖供養の膳の献立は決まっているのですか?
A.料理のメニューは各地方によってさまざまです。一般的にはそうめんや白玉だんご、おはぎなどを供えることが多いようです。地方によってはお盆の期間中、一日一日の献立が決まっているところもあるようです。一つ一つの料理にも意味を持っている独特のお盆供養メニューなど、ぜひ伝承していってほしいと思います。
参考メニューとしては(京都地区での一例)
- 十三日 お迎えだんご・おしんこ・お茶
- 十四日【朝】おひたし・ひよそば・おはぎ・お茶
【昼】みそ汁・高野豆腐・あいまぜ・のっぺい汁(里芋・椎茸・かんぴょう)・つけもの・お茶 - 十五日【朝】はす飯・みそ汁・お平(なす・いんげん豆・昆布)
【昼】冷やしそうめん・昆布だし・からしゆず・巻きずし - 十六日【朝】あらめ・揚げ豆腐・かぼちゃ・ささげおひたし
【午後二時ころ】西瓜・お土産だんご
Q.お数珠のかげ方について教えてください。
A.お数珠はもともと、お経やお題目をあげる時にその数をかぞえる法具でした。今ではお経やお題目を唱えたり、仏さまを礼拝する時に手にかけてお参りします。
お数珠は持っているだけで功徳があるとされ、普通百八の珠からできています。これは、百八の煩悩を退散・消滅させる功徳があるからだと言われていますが、珠の数はこのほかにも、百八の十倍の千八十のものから、六分の一の十八のものまでさまざまあります。形式については宗派によって若干の違いがありますので、求められる時に確認したほうがよいでしょう。
また、お数珠のかけかたも宗派によって異なりますので、代表的な宗派について紹介します。
⇒こちらへ
Q.合掌のしかたについて教えてください。
A.合掌は仏さまを尊び、供養する気持ちをあらわしたものです。一説によれば、右手は仏さまを表し、左手は私たち凡夫を表すと言います。手を合わせることによって仏さまの境地に私たちが近づけるというのです。いずれにせよ、掌を合わせることによって心が落ちつき、精神が安定するのではないでしょうか。合掌のしかたは、まず、指と指の間を離さずくっつけて、掌をピツタリと合わせます。そして、位置としては胸の前に、胸にはつけないで少し前に出します。掌の角度は四十五度くらい。肘は張らず、脇も力を入れて締める必要はありません。肩の力を抜くようにすればよいでしょう。厳密に言えば合掌にもいくつかの形があるのですが、この形がもっとも代表的なものです。